猫がこの世にいなかったら、
人生はうんとつまらないものだっただろうな、と思う。
くらい所でだけ見ることのできるまんまるの瞳とか、
肉球でぎゅうぎゅうと押してくれる頭皮マッサージとか、
夫や息子のお腹の上で、一緒に昼寝をしている姿とか。
わたしの猫は、出会って以来10年以上、
ありえないほどの幸福感をわたしにもたらしてくれている。

だから猫の禁断症状に落ち入ることは、普段は無いのだけれど、
そうではなければ、ロンドンに今年オープンした「猫カフェ」へ
足しげく通っては「猫チャージ」をしたくなるだろう。

クラウドファンディングを募って、今年3月に開店した
「レディ・ダイアナのキャットエンポリアム」は、
向こう7月いっぱいまで予約でいっぱいという人気の猫カフェ。
お家のような気安い雰囲気ながら、キャットタワーや
キャットランニングマシン(?)を配した、猫まっしぐらの空間で
11匹の猫たちが、優雅にくつろいだり、おいかけっこをして遊んだりと、
のびのび自由に過ごしていて、
お客さんの方も、それを微笑ましく眺めながら、お行儀よくお茶を楽しんでいた。
こちらから抱き上げたりしてはいけないけれど、
おめがねに適うと膝に乗ってくれるかもしれないから。
テーブルの上にあるハンドジェルも、人間のためというよりむしろ、
外から持ち込まれたばい菌から猫たちを守るためのもの。
さすが動物愛護の国の猫カフェだと思わせる気遣いがそこここにある。

うちの猫が一番かわいいわと、ひそかに思いながら、
もう少し大きくなったころの、あのいたずら猫たちにもまた会いに行きたい。




「猫びより」7月号でロンドン猫カフェの記事と、
「続・ボブという名のストリートキャット」のインタビュー撮影を担当しています。
 猫好きさんはぜひご覧下さい。




新しくお仕事のウェブサイトを作っていただいたので、




久しぶりに、ブログを書こうと思い立ってはみたものの、
とんと書きたいことが浮かんで来ない。

ロンドン暮らしも10年を数え、来たばかりの頃の
何もかもがキラキラして愉快に見えた気持ちが、
いつのまにかどこかへ行ってしまったのだなあと気がつく。

石畳の小道も、レンガ作りの建物も、もはや目もくれず駆け抜けながら、
毎日息子を学校へダッシュで送り届けたり、
いつものスーパーで、いつもの「酢漬けのニシン」を買ってみたり。
いつもと変わらないことが幸せなのかもと言い聞かせ、
見慣れた日常を、せめて丁寧に過ごしたいと思う日々です。


写真は、先月の「HANAKO」ロンドン特集で撮影させていただいた
パーゴラ&ヒル・ガーデンの一枚。
広大なハムステッドヒースの一角に、突如現れるお城のような空中庭園が、
ロンドンのグリーンの中で一番好きです。



   「HANAKO」ロンドン特集




 



虎男の夏休みのハイライトは
間違いなくトーマスランドでした。
いとこのジェイミーと一緒に、生憎の雨にも負けずトーマス三昧。

ハロルドのヘリコプター
いたずら貨車のジェットコースター
テレンスのドッジャム
クランキーのフリーフォール
などなど、まんまとすべて乗りこなしました。

ところで甥っ子のジェイミーは、歳のわりに体が大きいのに
泣き虫で根性無しのヘタレなので、
これは荒療治をとうまいこと言ってジェットコースター(子供用)に乗せてみた。
シートベルトを締めたところで、本人異変に気がつき泣きわめきだしたが、
知らん顔をしていたら
「さすがにそんなに泣いていたら、乗せられないです」
と係員から退去させられてしまった。

いろんなこどもがいるし、気持ちの優しい子だからね、とは思うけれど、
叔母としては、ちょっと鍛えてやりたいと思うのだもの。
 



ステラ・マッカートニー*キッズコレクションのラウンチへ。
インビテーションには、「お子様を連れてきてね」とあったのに
その前にも仕事があったのでひとりで行ってみると、、、

会場となったラドブロークホールには
小さなテーブルセットにお茶の準備。
メニューはマカロニチーズ、チップス、ケーキにクッキーと
子供たちの好きなものばかり。
風船、ロデオ、すべり台、裏庭にはポニーまで!
ステラファッションを着こなしたちびっ子たちが
うれしそうに跳ね回っている光景に、
ナニーさんに無理を言ってでも
虎を連れてきてもらえば良かったと、後悔。

その上、ばったり会った、知り合いのエディターさんが
こどもを連れてきていたら、
「もしかしたら新作のサンプルも貰えたかも!」とぼそり。

それはともかく、
春夏の新作は、さわやかなペールトーンを中心に
マリンテイストやカウボーイテイストを感じさせる
遊び心たっぷりのデザインが見られました。
ギャップとのコラボでもあったナポレオンジャケットも
バージョンアップして登場。

会場では、ケイト・モスの姿も見かけました。
ステラとはお友達で、彼女のセントマーチンズ大学卒製コレクション(95年)の際、
ショウモデルを務めていたのだそう。
そっと、「結婚おめでとう」とテレパシーを送っておきました。
 

























ロンドンの老舗デパート「セルフリッジ」は

ただいま “Project Ocean” をテーマに海の生きものが大集合。

環境団体など20もの団体とタッグを組み、

海の環境保全、魚の過剰漁獲への警告、絶滅の危機に瀕した魚種の保護

などといったメッセージを打ち出している。



とはいえ、そのアプローチはとてもスマートで

楽しいイベントも盛りだくさん。

まずはキュレイター Judith Clark を起用しての

ファッションエキシビジョン。

珊瑚を敷き詰めたフロアに、

レディーガガのために作られた

フィリップ・トレイシーのロブスターハットや、

スワロフスキーのクリスタルをあしらったスイミングキャップ

フセイン・チャラヤンのLEDライトドレスが並び

ファッションの分野から、海への関心を喚起する。



フードホールからは、魚介類をイラストで紹介するポケットブックや

(絶滅種:黒マグロなどは警告マーク入りで)

危機レベルの低い、安全で新鮮な魚を使った

セレブシェフのお勧めレシピを配布している。



その他、キャサリン・ハムネットのチャリティTシャツの販売や

アートインスタレーション、寿司デモンストレーション

ライブミュージックにクジラのロデオまで(!)

さまざまな催しが、美しい海に思いを馳せつつ、

今月12日まで開催中。



そして、その翌日からはお待ちかねのサマーセールです!




























ようやく、半袖ででかけられそうなロンドンの陽気を飛び越して

一足お先に秋冬物の展示会へ。



ランウェイで見ていても、

実際手に取ってみると、全然イメージが違ったり

ロンドンのコレクションでは見ることの出来ない

海外ベースのレーベルをチェックしたり

そしてとにかく、かわいいものを探したり!



気になったのは、Peter Jensen の

一面にお花が咲いたような白のスカート、

それに、キラキラ感が気分をあげてくれそうな

Robert Clergerie シューズ。

ヌードカラーをベースにした、ちょっと渋めの Cacharel。

秋冬物にしては、きれいな色が多く、店頭に並ぶのも楽しみ。



春休み中だった息子には

「きっとかわいいガールズがいっぱいいるから一緒に行こう」

と、言葉巧みに誘って連れ出したのに

ここのプレスは、男の子のスタッフばっかりで

非常に憤懣やるかたない顔をしていた。

でも、チョコレートブラウニーで簡単にご機嫌。

花より団子な一日でした。
































イギリス中がハッピーなムードに盛り上がった昨日、

お待ちかねのロイヤルウェディングデイでした。

朝からお友達のモコちゃんと、

我が家のブラウン管テレビの前に陣取り

シャンパンと、スコーン、おみやげのお手製バナナケーキを魚に

「さあ、ビッチング(悪口大会)するわよ!」とかまえていたのに、

ウェストミンスター寺院の前で車を降りたケイトの姿を見たら

思わず歓声をあげてしまった。



「アンファン・テリブル」と呼ばれたマックイーンらしさは

全然感じられなかったけれど、

ヘッドデザイナー、サラ・バートンによる

首から手首まで、繊細なアンティークレースが使われた

純白のドレスは、クラシカルで、エレガントで、

何よりケイトによく似合っていた。

英誌でも、「グレース・ケリー」のよう、と大好評。



ずっとキラキラの笑顔を見せてくれたケイトが

バルコニーアピアランスの後、

ちらりと後ろを振り返って、去っていった姿が印象的だった。

国家行事とは言っても、彼女にとっては

ただ、好きな人と結婚する何よりうれしい日だものね。



でも、黒のアイライナーでぐるりと縁取るアイメイクは

どうにもゴスっぽくて好きになれない。

あれがなくっちゃケイトじゃないのだけど。



突っ込みどころ満載で笑わせてくれたのは、

プリンセスビーとユージーンご姉妹。

ビアトリス姫のフィリップトレイシーハットは

仏像の頭についているもののように見えたし

(後光がさしてきそう)

ユージーン姫のヴィヴィアン・ウェストウッドドレスは

どう考えてもワンサイズ小さすぎ。

そして、全然ロイヤル感のないTrashyなメイクも

王室としてはどうなのか心配だ。



意外に好印象だったのは、

ポッシュのネイビーのドレスと、

フィリップ・トレイシーのピルボックスハット。

うしろが少し長いAラインスタイルが

妊婦のお腹を自然にカバーしていて素敵だった。

相変わらず、にこりともせず、アイシークィーンといった体ではあったけれど。



その清純なたたずまいが注目の的となった

ケイトの妹のピッパは、すっかり時の人。

式の時のマックイーンドレスも良かったけれど、

ディナーの時のエメラルドグリーンのドレスもセクシー。

これからファッションシュートにも出てきそうな予感。



その他、地味になりすぎちゃったハリー王子のお相手の

チェルシーとか、帽子はどこに忘れて来ちゃったの?の

キャメロン夫人とか、話題のつきない一日でした。



テレビ鑑賞の後は、ストリートパーティをはしご。

近隣の人々が、 道路にテーブルを出して

食べ物を持ち寄ってパーティーをするのが習わしなのだとか。

わたしたちが向かったところは、

ディスコダンスや、サッカーのドリブル競争、

わんわんパレードなど、盛りだくさんのスケジュールで

子供たちも大盛り上がりでした。



ケイト&ウィル。

楽しい一日をありがとう!末永くお幸せに、、、












もう大人なので、夜のレストランも入れます。






ひとりで初めて外国を旅したのは

19歳の時だった。

どうしてもパリに行きたくて

往復の航空券と、最初の数泊分だけホテルを予約して行った。



3月のパリは寒かったけれど

紺色の、別珍のスカートに、赤と白のボーダーTを着て

律儀にきちんとトリコロールで装っていた。



カルネをたくさん買って、でも毎日くたくたになるまで歩いた。

青い外観のカフェやお店が、とてもすてきだと思った。

ひとりでは夜レストランに入れず、

お惣菜と思って買ったものがピクルスだったりした。

バスに乗っていたら、

郵便局のマークのついたジャケットを着たおじさんが隣に座って

わたしが手に持っていたハガキを

おそらくは「投函してあげる」というようなことを

その胸のマークを指していいながら、持っていってしまったのが

とてもおかしくて、うれしかった。

カフェでギャルソン?が、紙のテーブルクロスの上に、

ものすごい汚い字で書き付けていった数字が、

いったいなんだったのか、さっぱり分からずにおろおろした。

目の前に教会と、すぐとなりに青いカフェのあるホステルで

毎日入れ替わりに、たくさんの旅行者と出会った。

靴を作っている女の子とか、建築の学生さんとか

わくわくするような人にたくさん。

一度もさみしいなんて思わなかった。



今年の春は、誰にも一度しかないのだから

元気を出して、旅に出て、英気を養ってくれたらいいと思う。

それが日本を元気にしてくれたらいいと思う。

そして、もしロンドンへお越しの際は

「ことりっぷ」を忘れずに。
























「犬を飼いたい」、と思ったことは

実は一度もないのだけれど

(名犬ラッシーとベンジーは別。)

ロバート・クラークの犬は好き。



おもちゃ博物館の後のぞいた

水玉の「Rebecca Hossack」ギャラリーで展示中の

The A to Z of Dogs というエキシビジョン。



 Airedale (エアデール)

 Border collie (ボーダーコリー)

 Corgi (コーギー)

 Dalmatian (ダルメシアン)

 English setter (イングリッシュセッター)



AからZまでの、様々な犬種が

カラーのアクリル画と白黒のプリントで展開されていて

どれもとても味のある顔をしていた。



私が一番好きだったのは、Rottweiler (ロットワイラー)。

獰猛なのに、どこかコケティッシュな顔で

友達になれそうな気がした。



シャーロットストリートにあるこのギャラリーは

ロンドンではめずらしく(とわたしは思うのだけれど)

部屋に飾りたいと思えるような

素直に楽しめるアートを見せてくれるので

サメやらベッドやらトイレやらに

あまり興味のない方におすすめ。












































ロンドンのこどもたちの春休みは、長い。

イースターホリデイだ、ロイヤルウェディングだ、と

なんだかんだで3週間近く、5月の頭まである。

ちょうど4月は仕事ものんびりしているので、

友達を誘っての楽しい計画がたくさん。



とりあえず、行ったことの無いミュージアムへ、ということで

「ポーロックおもちゃミュージアム」へ。

ヴィクトリア朝時代、おもちゃのお芝居セットを作る職人であった

ベンジャミン・ポーロックのショプがこのミュージアムの前身。

フィッツロヴィアの一角、カラフルな建物の中には、

古めかしいブリキの機関車、ドールハウス、チャイナドール、

テディベアにドールシアター。

世界中のおもちゃが(中にはなんとも薄気味悪いものも)

ガラスケースの中に所狭しと並んでいます。

わたしは、LLEDOのクラシックミニカーのコレクターなので

(といっても4つしか持っていないけど)

この辺のコーナーはかぶりつきで鑑賞。

それに、オリジナルの紙製お芝居セットは、

主役の貴婦人も、手前のオーケストラも、劇場の豪華さも

とにかくとっても素敵。

撮影小道具にも使えそうなので、ショップで販売している

レプリカを、今度ゆっくり選びに行くつもり。



おもちゃといえば、 Museum of Childhood も有名だけれど

(こちらの方がミュージアムショップが充実しているし)

ポーロックは、ひとつひとつの部屋が

誰かの子供部屋のような雰囲気で、親しみやすく

歩くとみしみしいう床も、気分を盛り上げてくれる。



子供のことも忘れて、つい夢中になってしまったりして。









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