北海より愛を込めて






あれからひと月がたちましたね。

イギリスの紙面では、もう日本の惨状が

一面を覆うことは無くなったけれど、

未だ解決の見えない不安の中にいる人々のことを

けして、忘れたりはできない。

様々なチャリティ活動が、イギリスのあちこちで行われています。



そのひとつのチャリティコンサートを観覧に、

先日夫とふたりでブリクストンまで出かけた。

わたしにとっては、生まれてはじめてのロックコンサートだった。



元オアシスのリアム・ギャラガーが呼びかけて

モッズの父ポール・ウェラーや「プライマルスクリーム」、

リチャード・アシュクロフトなど、

イギリスを代表するロックスターが集結した

japan disaster benefit



「あんなにべたべたする床の上を歩いたのははじめて」

(空になったビールのプラスチックカップを、 

 みんな好きなように放り投げるので。)

というのが第一印象ではあったが、

それでも楽しめたのが意外だった。

もちろんブリクストンなどというところへ、

ハイヒールでは行くまいと思っていたので

丈夫な乗馬ブーツを履いていて、

足下が守られていたせいでもあっただろう。

もし、Acneの華奢なミュールを履いてあんな

戦争のような場所へ向かっていたとしたらと

考えるだけでぞっとする。



話はそれたけれども、

会場のホールには大きなメッセージ入りの

日本国旗が掲げられていたり、

サッカー日本代表のユニフォームを着たイギリス人がいたり、

日本を応援する気持ちが伝わった。

誰も、

「おれたちがついてるぜ、ニッポン、ウィーラヴユー!!」的な

熱いコメントを、語ったりはしていなかったけれど

ただ、いつものように歌うことで

彼らは人の心をを動かして、

日本へ向けさせることが出来るのだもの。



一番好きだった、ケリー・ジョーンズ。

はじめて聞いたけど、とても心に響いた。

黒いジャケットの中に着た黄色いTシャツもおしゃれだった。



kelly jones - dakota acoustic











Great grand children of Joe & Edna.




久しぶりのニューカッスルへは

夫の祖母のお葬式のために帰省した。

しばらく不安定な時期が続き、覚悟をしていたせいか、

91歳という年齢もあってか、

悲嘆にくれるというよりは、

家族がそれぞれに故人の思い出を語り合い、

最後まで手厚く看病した3人の子供たちの労をねぎらうような

とても温かい集いだった。



ユニークで、誰にでも愛されたグランマ。

「若い頃は女優のグレタ・ガルポにそっくりだったの。」

が口癖の、少女のように、お茶目なかわいらしい人だった。

こどもの頃の夫と義姉は、

シングルマザーだった義母に変わり、

毎週末を祖父母の家で過ごしたのだという。

夫にとって、とても大切な人だった。



この日、繰り返し聞いた話の中で

一番好きだったのは、祖父母の出会いのストーリー。

それは、グランマの恋人が、

実は祖父ではなく、彼の親友の男だったという話。

彼は戦争に行く前、自分に何かあればエドナを頼むと

祖父に約束をさせ、戦死してしまう。

残された祖父は、約束通りエドナを娶り、

一昨年、本当に死が二人を別つまでずっと一緒だった。

祖父の親友への忠誠心も、

誰かにそんなにも愛された祖母の人柄も、

そしてその後60年もの間、夫婦として暮らし、

3人の子供と、6人の孫、10人のひ孫に恵まれた

彼らのことを考えると、なにか幸せな気持ちになれる。



お葬式の間は、肉親を差し置いて、

わたしがボロボロと泣くわけにはいかない、

と思っていたのだけれど、

義姉のサラのスピーチを聞いていたら涙が出た。

だいたい、こんな感じだった。



「グランマの家へ遊びにいくと、帰りはいつも車寄せに面したベッドルームから、手を振って見送ってくれた。わたしも今、手を振りかえして、お別れを言わなければならないのだと分かっているのだけれど、彼女のような人に、さよならを言うのは、とても難しい。」










さりな、虎男、みらん。半分ずつ日本人。ふりかけごはんが好きです。






洗車場のおじさんたち。






明日から、ニューカッスルへ行ってきます。

更新はちょっとお休み。



半分ずつ日本人のこどもたちは

今日リージェントパークで思い切り遊びました。














朝は晴れていたので、息子を自転車の後ろに乗せて

幼稚園に連れて行けたけれど、

お迎えは雨になったので、替えの長靴を持って歩いて行った。



昼過ぎ、仕事から戻った夫と入れ違いで

バスに乗ってセンターへ。

いくつかショップの取材があったので。



雨が降っていて、気持ちが落ち込むせいか

バスの中で、友達からのメールを読んでいたら、ふと涙が出た。

きっと今頃、世界中に

突然泣き出す日本人が溢れているんだろうな、とも思った。

でも泣いても何にもならないので

家に帰って、夫の明日のお弁当を作って

納品の近い写真のリタッチをして寝ることにする。



とりとめの無い話で、失礼いたしました。







写真左上より

バスの中であったチェロひきの女の子。彼女の楽団でも、サリーで日本のためのチャリティコンサートを企画中だそう。

老舗の紳士靴店の方。とてもやさしいおふたりでした。

デミアンハースト、ギャラリーショップの女の子。

グリーンピースの運動家の男の子。原発に反対中。

インテリアショップのプレスさん。

カフェであった男の子。

清掃員の男の子。『日本のどこから来たの?大丈夫?』

マーティン。募金しておいてと、お財布に入っていたキャッシュを全部くれるやさしいボスです。

プロ。「クレイジーな地震だよね。」

建築学生の女の子「家族は大丈夫?」

カフェで会った巻き毛の女の子。

フルーツマーケットのおじさんたち。











Love from East London






今日は朝から取材が一件あり、

その後、スタジオでリタッチ作業をして、

ホクストンスクエアから自転車で家に帰りました。

でも途中で力つきたので、

プリムローズヒルからバスに乗ってしまいました。



今は動ける人間としてしっかり働いて

精神力を強く持って、必要とされる時に備えようと思います。

不安になることも多いので、友人たちに電話をして

そのつど少しほっとしています。

声をかけ合うことも大事ですね。



家に帰ると、息子が

「ママにあげるといって、帰り道ずっと離さなかったのに

帰ったらママがいなくて、いらっとして投げ捨てた」

という桜の花が玄関に落ちていました。

ロンドンは一足先に桜の季節です。



東北は雪が降っているそうですが、

一日も早く、春がすべての人を暖めてくれることを祈ります。







写真左上から

ブレックファストクラブの前でコーヒーを持っていた男の子

ホクストンカフェから出てきた女の子。「家族は大丈夫?」

運河沿いの工事現場で。「笑った方がいいかな?」

ホクストンスクエア前で。「いいアイディアね。がんばって。」

ホクストンカフェ「今募金箱を持っていたら募金するのに」

ジャグラーカフェの女の子。

自転車カフェ、ロック7のスタッフ。ニュージーランドの出身の方で、人ごとではないと心配してくれた。

ロンドンバスの運転手さん

「あなた日本人?お家の方は大丈夫?」と心配してくれた女性

ヘアサロンの男の子「うちでも今週末、チャリティヘアカットをするから来てね。」@ KAIZO

ホクストンカフェのお兄さん「いつも新聞で読んで心配しているよ」

運河のナローボートのおじさんと愛犬

ビルダーのおじさんたち

カムデンのナッツ売りのお兄さん





キングズランド幼稚園のこどもたち






ウェストエンドレーンの消防士さん






ウェストハムステッドのビルダーさん






Dear All.



As all in the world already know, there was a huge earthquake in Japan, my home country. All is not sure yet at this point but at least 3676 people found dead, more than 20000 missing and about 410000 just waiting in freeze to be rescued. As a mother myself, hearing some babies, already lost their mum, haven’t been able to get enough formula milk either, just breaking my heart.



I have been thinking what I could do. There is nothing much to save the country like a superhero. But I am a photographer. So I started taking pictures. Trying to send some warm smiles and care from our neighbours to all the Japanese people in fear, hoping that would give them a little bit of comfort, hoping to get some attention and support from outside of Japan.



If you feel anything for us, your help thorough these organisations will be much appreciated.



Save the Chidren: Japan Emergency Appeal

just Giving: Japan Earthquake – how you can help

eBay for Charity: Japan Earthquake & Tsunami Appeal



Even just spread the link to people around you would be enough. Or please just pray for Japan.







******************************************************







たいしたことは何もできないのですが

わたしはカメラマンなので、写真を撮ろうと思います。

少しでも、誰かの心に届くことを願っています。



ロンドンの人々はとても暖かく、

息子の幼稚園の親たちは、

子どもたちの写真を撮ってよいか訪ねると

誰もが最後まで聞かずに「もちろん」と言ってくれました。

「あなたの家族は大丈夫?」と先生たちは抱きしめてくれた。

ウェストエンドレーンの消防士さんたちは

「自分たちが助けに行けず残念だ」と。

ビルダーさんたちは、ポーランドの方だったので

あまり話が通じませんでしたが、

「ジャパン」という言葉に強くうなずいていました。



みんな、日本を、東北を応援しています。














Taro Hakase Charity Concert In Aid Of Japan Earthquake Disaster






この震災で惜しくも亡くなられたすべての方に

心からご冥福をお祈りいたします






11日の朝、夫に起こされて、

「日本が大変だから、早く家族に電話してみた方がいい」

と言われてから、ずっと日本のニュースを見ています。

ありがたいことに、北海道の家族に異常はなく

各地の友人たちも、不便はあるとはいえ

命に別状無く暮らしていると聞きほっとしました。



けれど、東北地方の現状を聞くにつけ、

すべてが悪い夢だったらいいのにと思わずにいられません。

こどもは学校へ、お父さんは会社へ行っている時間帯の震災に、

離ればなれになって未だお互いを見つけられない家族が

どれほどいるのでしょうか。

避難所で震える夜を過ごしていらっしゃる方々や

愛する家族を失った方々の気持ちを考えると、

本当に言葉もありません。



遠くはなれた場所で、一体何ができるのかと

もどかしく感じていた折、

三越ロンドン店で葉加瀬太郎さんのチャリティコンサートと聞き

行ってきました。

一番はじめに、

「一人の日本人として、何ができるかを考えました」

とおっしゃっていたのが、とても心に響きました。

そして、始めて生で耳にした葉加瀬太郎さんのバイオリンは

力強く、自由で、とてつもなく美しい音色でした。

ストレートに心に響く魅力にあふれた方でした。

そんな彼と、この日集まったロンドンの日本人の気持ちが

どうぞ被災地まで届き、彼らの心を少しでも暖めてくれますように。

わたしも日本人として、何ができるかを

日々考えていきたいと思います。









イギリス赤十字社「Japan Tsunami Appeal」











Watch and learn, this is what it is.






もうずっと昔のことだけれど、

「結婚式のブーケを注文してあげるから、何がいいか教えて?」

と義理の母に聞かれ、

「ラナンキュラスでお願い。」と答えた。



なのに結婚式の当日、ピンクのバラのブーケが届いた。

そんなことだろうとは思っていた。



だって、

「ラナンキュラスが分からないから名前をメールして」

と言われていて、

でもその日忙しくてメールを返せていなかったのに、

夕方になる前に、「注文したから!」との連絡が来ていたから、

いったい何を注文したのだろうと不思議だったのだもの。



そういうところのある人なのだ、とは、

わたしも今ではよく分かる。

必要以上に感情的でドラマクィーンな部分はあるけれど

北の人らしく、おおらかで暖かい人で

わたしも時々恋しく思うくらい、概ね仲良くやっている。



でも、先日の彼女のロンドン訪問に際し

わたしはラナンキュラスをテーブルに飾って迎えた。

けっこういまだに根に持っているから。



それから、ディプティックのキャンドルを

何かの機会に夫とふたりで贈ったら、

「キャンドルは無いでしょう!」と切れられたこともあり、

それ以来、義理の母へのプレゼントは

毎回キャンドルにしている。



今週還暦を迎える彼女へは、どんなキャンドルを贈ろうかしら。

English Eccentrics?

それとも Le Labo?














Sapporo Tsukisamu Park





たまにどうしてこんなに遠くまで

来てしまったんだろうと思うことがある。

もちろん自分で決めて、スーツケースも詰めて

飛行機に乗ったからなのだけれど。



家族や長年の友達と

いつでも好きな時に顔をあわせられる暮らしを

どうして手放してしまえたんだろうと、ぼやきたくなるのは

日本で家族と暮らした時間が、とても楽しかったから。



こどもの頃のわたしにも、幼児教育をしていた母は、

虎男にも文字やマナーを教え込み、

(実際、母に毎日しつけられている姪は、

1歳9ヶ月ですらすらと三語文を話す。)

父はうれしくて仕方の無い顔をして虎を甘やかし、

姉夫婦はお休みのたびに、

温泉やお買い物や遊びに連れて行ってくれた。

そのすべてが、英国男と結婚したことを

あやうく後悔したくなるほどうれしかったのだもの。



ロンドンに戻ってきてみると

渡英7年目にして初のホームシック。

親って暖かいなあとしみじみ思ったり、

十代の頃、グレたりはしなかったけど、

万年反抗期でごめんねと、平謝りたい気分になったり。



でも、わたしはわたしの、3人と一匹家族を

大事にして、明るく盛り上げていかないと。

また来年、家族を連れて帰るから

その時はよろしくね。










Winter Wonderland in London






年末からこちら、すっかり日本でくつろいでいました。

遅ればせながら、

明けまして、おめでとうございます。



日本のお正月は、ロンドンに移住した2005年以来の6年ぶり。

新年ならではのおいしいものを食べたり、

両親、姉夫婦+姪っ子と団らんしたり、

中、高、大の友人たちと旧交を温めたり、

にぎやかで笑顔に満ちた時間を過ごしています。



とはいえ、夫と猫をいつまでもほうっておくわけにはいかないので

明日には荷物をまとめて家に帰ります。

遊んでくれたみなさん、ありがとう!

今回会えなかった方々も、次回にはきっと。



みなさまにとって、すばらしい2011年になることを祈って。



(本厄の女より)







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